Red Hat Enterprise Linux release 8.1 Beta

リポジトリの方式が変更になっています。
システム導入に最低限必要なパッケージを集めたBaseOSと、BaseOSを基盤として動作するパッケージを集めたApplication Streamsという仕組み。

2029年5月までの10年間にわたる長期ライフサイクル
Application Streamsで提供される一部のコンポーネントのライフサイクルはRHELの10年間ではなく、2年から5年の期間に設定されるそうです。

情報元:赤帽エンジニアブログ

yum コマンドが dnf コマンドに

パッケージ管理に欠かせなかった yum が廃止されます。
新しいコマンドは dnf コマンドで、オプションは殆どそのままです。
システム内部の Python 2 を削除した影響でこれまでの yum コマンドが利用できなくなりました。
yum コマンドは dnf コマンドのエイリアスとして設定されているため、
yum を入力しても dnf が起動するようになります

ntp サービスは chrony のみへ変更

従来の ntp も利用できましたが、chrony に一本化されます。
コマンド ntpq -p は、chronyc sources となります。

TLS1.0・TLS1.1 がデフォルトで無効状態

RHEL8 の標準設定では、TLS 1.0・TLS 1.1 をサポートしない状態となりました。
セキュリティを強化するために TLS 1.2・TLS 1.3 の使用が基本となります。

ファイアウォールは「iptables」から「nftables」

iptables は nftables に置き換わります。
コマンド形式が一新されているため、iptables に慣れた方には不便かもしれません。
firewalld を使っている場合、見た目上の変化はないものの、
裏側で動作する仕組みは nftables に置き換わることとなります。

ミドルウェアのバージョン

ミドルウェア87
Linux Kernel4.183.10
PHP7.25.4
Python3.62.7
Perl5.265.16
Ruby2.52.0
Node.JS10.146.16
MariaDB10.35.5
MySQL8.05.5
PostgreSQL109.2
Redis5.03.2
git2.181.8
gcc8.54.8
nginx1.141.12